子育てで一番大切な事のひとつに「子どもの自己肯定感を上げる」を掲げています。その理由は、自己肯定感は「子どもの心に安全基地を作ること」だからです。何をしても、何を言っても、どこに行っても、失敗しても、つまづいても、「自分は価値のある人間だ」と思って心を守り、また再び飛び立つ力を充電できる心。そしてそれは、やる気や向上心、回復力ややり抜く力などのベースになります。まさに「生きる力」と言えると思います。
しかし日本人の自己肯定感の低さは顕著です。一方アメリカ人の自己肯定感はものすごく高い。そしてアメリカ生活をしていて気づいたのが、この違いを生んでいる理由の1つが「言葉」の力によるところが大きいのでは、ということなんです。
(※もちろんそもそもの教育方や文化的背景は大いにあるとは思いますが。)
まず1つ目に親が子を呼ぶ、その呼び方。
映画やドラマでも見た事がある人が多いと思いますが、アメリカ人の親は子どものことを「My dear」とか「Sweetie」とか「My love」とか「Darling」と呼ぶんです。特に返事をする時に。
子「Mom!」
親「Yes, my sweet heart!」
という感じに。
これって日本語だと
子「ママ!」
親「どうしたの?私の愛する人!」
となります。
こんな言い方する人、見たことありますか!!?
演劇の台詞かなんかとしか思えませんよね。
他の言い方もみんな、呼び方自体に「あなたを大切に思ってる」「あなたを愛してる」「あなたが愛おしい」という意味が含まれているんです。
これってよく考えるとすごいと思いませんか?
私たちが子どもに「ママー!」って呼ばれる度に「はい、愛する私の子、どうしたの?」と返しているって事なんですよ。
アメリカ人は当たり前に(むしろ反射的に)言っていることが多いのでそこまで深い意味を毎回込めて言っている訳ではないと思います。でも、思うんです。無意識的にでもいつも「愛する我が子」という意味の言葉を浴びるように受けていたら、それって「自分は大切にされてる」「自分は愛されてる」って、それこそ無意識的に受け取りますよね、子どもは。
この「子どもの呼び方」にアメリカ人の自己肯定感を上げる理由が少なからずあるように感じるんです。
2つ目に英語の「Thank you for ~」の使いやすさ。
英語のThank you for ~の使いやすさったらないですよね。
「Thank you for your smile!」
「Thank you for your kindness!」
「Thank you for a good day!」
「Thank you for being brave!」
などなどなど。
ひとつずついくと
「笑顔をありがとう」
「あなたの優しさに感謝します」
「良い1日(にしてくれたことに)をありがとう」
「勇気があるところを見せてくれてありがとう」
いやいやいやいや、鳥肌立たずして言えませんよね、日本語だと。
もちろんもっと自然な言い回しにはできますが、言う手軽さとストレートさは英語の圧勝。という事はその言葉が発される頻度も英語が圧勝な訳です。
「○○してくれてありがとう」
という条件付きの感謝は日本語でも言いやすいですが、
無条件の感謝、人格や性格への感謝はやはり英語の方が圧倒的に言いやすいですよね。
「ありがとう」という言葉は言われた側の脳にドーパミン(自己重要感が満たされたり、心が幸せを感じるときに分泌されるホルモン)を分泌させると言われています。私は「褒め」よりも子どもの心に響く行為だと思っています。これを手軽に、ストレートに、頻繁に発す事のできる英語にやはり自己肯定感を高める秘訣があると思うんです。
という訳で、私は子ども達の自己肯定感を上げる為に子育ての中に積極的に英語を使っていこうと思っています。もちろん我が家の子ども達は英語で学校生活を送っているので、家庭では基本的に日本語を使いますが、特に2つ目の「Thank you for~」に関しては積極的に使っていきたいと思います。それで子どもの自己肯定感、ひいてはやる気や向上心、回復力、やり抜く力に繋がるというのならば積極的に使わない手はないのでは、とすら感じています。
1つ目の呼び方に関しては、
さすがにそこまではアメリカ人化できませんが、輸入してみようと思います!
子「ママー!」
私「はい、大好きな〇〇ちゃん、何ですか?」
嘘でしょ?って感じのセリフ(笑)
もうね、いいんです、笑われても。
それで子どもたちに愛が溢れていくなら…♡
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