みなさん、子どもにやってはダメなこと、制限したいこと、やってほしいことの理由を丁寧に話していますか?
以前の私はほとんどしていませんでした。
「野菜を食べなさい!」
「オヤツは〇〇個まで!」
「テレビは〇〇分!」
「8時には寝る!」
頭ごなしというか、一方的というか。
気づいていなかったんです、理由を説明することの大切さなんて。
無意識に、生きてる年数が長い分、自分の考えが正しくて、それを子どもに「教え込む」のは当たり前だと思っていました。
私にとって盲点でした。
子育てを学び、コーチングを学び、この盲点に気がついた時、ハッとしました。
そして、
「話せばわかる」を前提に、
丁寧な会話をすること
丁寧に理由を説明すること
を心がけてきました。
野菜を食べなきゃいけない理由
オヤツを食べすぎないでほしい理由
テレビっ子にならないで欲しい理由や私の思い
8時には寝てほしい理由や私の思い
を丁寧に話すようにしました。
少しずつ、何度も。
とはいえ、
野菜はまだまだ食べられないものが多いですし、
8時に自ら就寝してくれるわけでもありません。
でも少しずつ確実に変化は現れてきました。
自分でオヤツを制限できるようになったり、テレビを見なくなったり、ヘルシーなものを進んで食べるようになったり。
話せば伝わる!
伝われば自ら行動できる!
今はそんな確信があります。
長女は
「脳に良いか悪いか」
「ヘルシーかヘルシーじゃないか」
という基準を自分の中で作るようになりました。
「ママ、YouTubeってブレイン(脳)に良いと思う?」
「ママ、ポテトってヘルシー?」
そんな質問をしてきます。
もちろん0-100ではないですし、何事にも良い面/悪い面があります。
なので、丁寧に話をします。本人の意見も聞きながら、押し付けではなく、私の価値観をシェアするように。そして大きくなって「最終的に判断するのは本人である」という想いもふんわりと含ませます。(中学生/高校生にもなればかなりのことを自分の判断の下で行動していくわけですので。)
こんな質問をするのも、彼女が「自分にとってイイモノ」を選びたいという気持ちからではないかなと思います。ですのでこちらも「継承したい自分の価値観」はしっかりと伝えます。
次女は3歳。
まだまだ本能で動きがちです。
でもつい先日、小児科に行った際…
(アメリカの小児科は終わった後ご褒美にステッカーをもらえます。)
予防接種をした後、次女はたくさんステッカーを取ろうとしました。
私「ステッカーは2つだけだよ。」
(以前の私ならここまで。)
私「みんなが好きなだけ、たくさんステッカーを持っていっちゃったらどうなる?」
次女「うーん、なくなっちゃう」
私「そうだね。あとから来た人の分もちゃんと残しておく為に、みんな2個までしか持っていっちゃいけないだよ。」
そして次の瞬間、次女が面白い発言をしました。
次女「あ!『どうぞのいす』じゃん!あとのひとにおきのどく、だね!」
と、大好きな絵本『どうぞのいす』と結びつけて「たくさん取ってはいけない理由」を自分の中で明確にし、納得していました。
※「どうぞのいす」
うさぎが作った「どうぞのいす」に置かれた食べ物をそこに来た動物が全部食べてしまう。でも、あとに来る動物のことを考えて違う食べ物を残していく、というストーリー
私たちは親になるとつい、
「親」というハチマキを頭に巻いて、
ついつい一方的に命令したり、強要してしまいがち。
でも子どもの体にも目があり、口があり、耳があり、心があり、脳がある。
話せば伝わるんですよね。
すぐに伝わらなくても少しずつ彼らの体に染み込み、伝わっていくのだと思います。
「野菜を食べなさい!」
「8時には寝る!」
「叩くのはだめ!」
「触っちゃだめ!」
と、一方的に伝えるだけでなく、丁寧に子どもたちと「対話」をしながらその理由やお母さんの思いや考えを伝え、話し合うことが大切だと思います。
そしてその中で、
人に優しくする事
健康の大切さ
危ない事に警戒する力
人をリスペクトすることの重要性
などなど生きていく上で大事なものを学んでいくのだと思います。
講座やワークショップでよくお母さん達と話していることのひとつが、
子育てって本当に塵のようなコミュニケーションの積み重ねですよね、ということ。
「理由を丁寧に説明する」もその1つ。
一方的にコントロールしようとするのではなく、子どもたちが自分で考えて行動できる力を身につける為のとても大切なコミュニケーションだと思います!
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